光触媒塗料

『光触媒塗料』最近TV等で盛んに取り上げられている新しい塗料です。一般的に塗装を行った後、その上から光触媒塗料を塗装します。
タイプにより、プライマーと呼ばれる下地材を塗ってから、本剤を塗るタイプの2液性タイプとそのまま塗装を行う1液性のタイプがあります。

どちらも、薄い乳白色のため元の色を損なうことなく塗装が可能です。

光触媒とは

光触媒作用とは、『酸化チタン』が光に当たって生み出す働きのことです。もっと詳しくいうと、活性酸素などを発生し、強い酸化分解作用のことです。

植物が日光にあたり光合成を行い、二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するのと同じように、日光、蛍光灯等の紫外線が当たる事により生ずる化学反応を起こさせることができます。

『光触媒塗料』とは、『酸化チタン』を塗料に含んだものとお考えになれば結構です。

光触媒塗料の主な働きは以下の通りです。
1)防汚
2)防カビ防藻殺菌
3)防臭、脱臭、有害物質分解
4)大気浄化
5)高耐久性

防汚

光触媒塗料の塗装により、汚れの付着しにくく、また雨水等の自然の力で落ちやすくする『セルフクリーニング効果』があります。 セルフクリーニングとは、光触媒の持つ『親水性』という特性を利用しています。

『親水性』とは、簡単に言うと文字通り、水との間に水素結合を作ることで水に溶解しやすいかあるいは水に混ざりやい性質。
外壁に『親水性』が高い塗料を塗装すると塗膜と汚れの間に雨水が入り込み、汚れを洗い流します。

特に、純白の外壁は塗装直後はキレイですが、経年変化で雨だれの跡が目立つようになります。これは、付いた汚れの上を雨水が通過することにより、汚れを落とすことなく通過してしまうためです。

戸建住宅、マンション、ホテル、大型商業施設、ビル等純白の外壁を長く保ちたい方に、光触媒塗料はお勧めです。

この他、色が『薄い乳白色』のため、窓等にも塗装が可能です。
特に、頻繁に清掃がしにくい&deco(b,red,,){『高層ビルの窓』、『カーブミラー
』};に適しています。

防カビ防藻

光触媒の『酸化力』により大腸菌・レジオネラ菌・黄色ぶどう球菌などの殺菌も可能です。 外壁に光触媒をコーティングすると外壁劣化の原因のカビや藻の繁殖を抑制することができます。

特に、北側等の日光が当たらない外壁に付き外観を損ねる『カビ』、『藻』を防止することができます。

殺菌、抗菌作用

強い酸化力により、『大腸菌』、『黄色ブドウ球菌』、『レジオネラ』菌の殺菌作用があります。繁殖に特に気を配らなければならない免疫が落ちている方が多くいる『病院等の医療施設』、『福祉施設』、免疫力が小さい子供がいる『幼稚園』、飲食物を取り扱う『調理施設』には特に適しています。

防臭、脱臭、有害物質分解

一般家庭の室内塗装にお使いになると、『生活臭』、『生ゴミ臭』、『タバコ臭』、『ペット臭』等を分解する働きがあります。
 さらに、シックハウスの原因と言われる『ホルムアルデヒド』をも分解する作用もあり、『アトピー』、『シックハウス』対策に内壁への塗装が有効です。
 
また、車室内の塗装により『タバコ臭』を消すことができるので、『自家用車に塗装』で、ご家族に喜ばれること請け合いです。

『防汚』と『消臭』、さらに『アトピー性対策』の特性を使い『収益物件の室内塗装』に最適です。これらを『PRポイント』にすることで、他の物件との差別化が可能です。

曇り止め

室内が暖かくなると窓ガラスが曇ってしまうことがあります。これは水滴がガラスの表面に付き、光を拡散してしまう現象です。

特に、『冬の車内』ではよく起こる現象で窓の曇りは『事故』の原因ともなるのでこの対策になります。

また、湿気の多い作業現場、お風呂の鏡にも有効です。

その他、水質浄化、大気浄化作用もあり、塗装するだけで『社会貢献』ができます。


外壁、屋根塗装と同時に行うと『経済的』



外壁塗装、屋根塗装は『足場』を組んでの作業になります。
塗装費用の中で足場の占める割合は小さいものではありません。外壁、屋根塗装を行うタイミングで行えば、この費用を削減することができます。

さらに、通常の塗装を『外壁』⇒『屋根』の順に行うことにより、通常塗装で屋根塗装を行なっている間に『光触媒塗装』を行うので、作業時間が増えるということもありません。

通常塗装の上に、さらにもう一回塗装を行うため耐久性の向上にもなります。